こんにちは。ファイナンシャル・プランナーの加藤博です。
【日本人の過半数は「金融知力」なし!?】
先日、こんなタイトルのメールを知り合いからもらいました。
米国の有力格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P社)が、
2015年に世界各国を対象に実施した調査によると、
『日本人の半数以上は金融知力がない』
という結果だったそうです。
金融知力とは、
『基礎的な計算ができ、金利(複利)やインフレという概念をしっかり理解し判断する能力』と定義されています。
え~
って感じです。
この調査は金融に関するテストを実施したそうです。
どんなテストだったのでしょうか?
≪質問1≫
100万円を借りたとして、返す額は「105万円」と「100万円+金利3%」のどちらが安いか?
≪質問2≫
向こう10年で物価が2倍になると仮定します。所得も2倍になるとしたら、10年後の購買力は今より低い、同じ、高い、のどれか?
≪質問3≫
あなたにお金があったら、1つの事業や投資先に投資するのと、複数の事業や投資先に分散するのとどちらが安全か?
≪質問4≫
銀行に年間金利15%で2年間お金を預けた時、2年目の利息は1年目よりも多いか、同じか?
≪質問5≫
貯蓄預金口座に100万円を入れ金利が10%の場合、全く引き出さなかったとしたら5年後の残高は幾らか。150万円超、150万円、150万円未満から選んで下さい。
いかがでしょうか?
5問中4問で合格。
答えは最後に掲載しています
調査対象となった日本人の半数が不合格。
ファイナンシャル・プランナーからみると、基礎的な事項ですが、
慣れていない方から見ると難しいのかもしれません。
「シンプルに」
「わかりやすく」
『お金』に関することをこのようにお伝えしたいと考えています。
これが、なかなか難しい。
先日、セミナーに参加いただいたお客様からの感想です。
「掛金が全額所得控除 ⇒ 税金が安くなる というところ。
なんとなく分かるんですが、今ひとつ モヤモヤとします。」
確定申告をせず年末調整で納税が完了する方は、わかりにくいのかもしれません。
確定拠出年金のメリットとして
「掛金が全額所得控除になるから、最低でも15%の利回りを確保できます!」
とPRされていることもありますが
もっと丁寧にわかりやすく お伝えしていきたいと思います。
診断テストの正解は以下の通りです。
<質問1> 100万円+金利3%
<質問2> 同じ
<質問3> 複数に分散
<質問4> 2年目の方が多い
<質問5> 150万円超
参照先
「日本人の過半数は「金融知力」なし 自分の金融知力を診断してみよう」
マイナビニュース 2016年2月29日
http://news.mynavi.jp/news/2016/02/29/704/
基本的なことから応用編まで確定拠出年金のことを学べます。