注意! 確定拠出年金の自動移換

こんにちは。

確定拠出年金 相談ねっと 認定ファイナンシャル・プランナーの加藤博です。

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企業型の確定拠出年金に加入している人から退職後の手続き方法について、ご相談を受けました。

次の勤め先の企業年金によっても違いがあることを説明したのですが、
自動移換について、国民年金基金連合会の資料で一緒に確認していくと

「デメリットだらけ」

ということを改めて感じました。

 

 

わんわん

 

確定拠出年金の自動移管とはどんな仕組か?

 

企業型確定拠出年金に加入していた方が、その資格を喪失した日(退職した日の翌日)の属する月の翌月から起算して

6か月以内に個人型確定拠出年金(iDeCo イデコ)への

加入・資産移換等の手続きを行わなかった場合、

資産は国民年金基金連合会に自動移換され、手続されるまでの間「自動移換者」の資産として預けることになります。

 

例えば 

9月30日に退職した場合、退職した日の翌日は10月1日。

10月1日の属する月の翌月は11月。

11月から起算して6ヶ月以内(11月、12月、1月、2月、3月、4月)に

個人型確定拠出年金(iDeCo イデコ)に加入・資産移換しなければ

自動移換者となる

 

デメリット1

この間、年金資産は運用されず、将来年金受給時に必要な加入期間にも算入されない扱いとなります。

 

確定拠出年金は加入期間10年以上の場合、60歳から受け取る事ができます。

この「加入期間10年以上の場合」の期間に算入されないということは、とても大切な事です。

重要事項です。

 

デメリット2

さらに、以下の手数料が年金資産から引かれます。(支払うことになります)

○自動移換時 4,269 円(運営管理機関 3,240 円、国民年金基金連合会 1,029 円)

○その他

・自動移換者である間の管理手数料(自動移換された後4か月目から) 51 円/月

・自動移換者が年金資産を企業型確定拠出年金・個人型確定拠出年金に移換する時 1,080 円

 

デメリット3

一旦自動移換された後、加入等手続き(加入者や運用指図者となる手続き)をされる場合は、

自動移換時に上記の手数料を負担したうえで、

さらに新規加入時等手数料についても負担することになります。

 

チェック

 

デメリットのオンパレードです。

 

今回の確定拠出年金の法改正はこの大きなデメリットを解消するために、確定拠出年金を持ち運びしやすくしたのです。

2017年1月から いわゆる専業主婦(国民年金第三号被保険者)の方も確定拠出年金に加入できるようになります。

 

現在、自動移換者に該当している専業主婦の方は、この機会に個人型確定拠出年金(iDeCo イデコ)を勉強していてはいかがでしょうか?

個人型確定拠出年金は口座を開設する費用や口座を維持する手数料が掛かりますが、

楽天証券やSBI証券などのネット証券は手数料も低額となっています。

キャンペーン中は更に低額となっています。

 

まずは、基本的な事から、確認していきましょう。

よくわからないとう方はセミナーに参加するのも一つの方法です。

 

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